2009/06/11

SF小説、乱読のススメ



久々に最後まで飽きることなく本を読めた。
ジョン・スコルジーの「老人と宇宙」とい
う作品。

75歳を過ぎた老人しか入隊を認めない宇宙
軍に、妻を病気で失った男が志願する。二
度と地球に戻れないかわりに、肉体改造し
てもらえるという噂を信じて。
いやー、SFの導入としては最高でしょう。

アメリカの作家らしい科学に対するお気軽
さで、難しくて頭を抱えることもなく最後
まで一気に読めた。
ハインラインの「宇宙の戦士」、ホールド
マンの「終わりなき戦い」、ブリンの知性
化シリーズなどスパースオペラ/ミリタリ
ーSFの美味しいところをかき集めた感じだ
けど、老人が戦争をするというアイデアの
おかげで二番煎じ感もないんだよね。

SFはアイデアの煌めきなんだなと改めて思
ったよ。




左:老人と宇宙/ジョン・スコルジー
右:新・SFハンドブック/早川書房編集部



読書は人間の悪い癖だと思う。他の動物が
読書をするなんて聞いたことがない。つま
り無駄なのだ。本を読まずとも生きていけ
るし、むしろ人間性を堕落させる。子供に
本を読ますなんてもってのほかだ。

生活のリズムを乱し、交友関係を乱し、風
呂にも入らず、しっかりとご飯は食べるが
運動はしないのでブクブク太り、健康を損
なう。それでもやめられない。

読書とは恐ろしいものである。という前置
きをしたところで、SF小説に興味はあるが
どの本を読めばいいのかわからない人にオ
ススメなのが早川書房から出ているSFハン
ドブックだ。

オールタイムベストからジャンルSFまで日
本で出版されているSFがざっと網羅されて
いるし、いくつかの作品のあらすじを読む
ことができる。
きっと1冊くらい手に取ってみたいSFが見
つかるはずだ。それを取っ掛かりにして、
あなたはズブズブとSF小説にハマリ、僕み
たいに髭面で髪のび放題のデブになるのだ。

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