2009/09/29

新緑のように爽やかなSF







エイミー・トムスンの「緑の少女」という本を読んだ。


未知の惑星に降り立った人類の調査クルー"ジュナ"は、
その惑星の生態系にアレルギー反応を起こし死にかけ
ていた。その星の住人たちはそんな彼女を助け、生態
系に馴染めるように肉体改造をおこなった。
腕には針状の突起物が生え、髪は抜け落ちた。さらに
感情の起伏により体の色が変化するカメレオン人間に
なってしまったのだ。
こうして主人公ジュナは、異星人たちと暮らし始める
のだが・・・。


この小説は、人類とエイリアンとのファーストコンタ
クトを描いているわけだけれども、宇宙人が地球に侵
略にきたとか、宇宙には人類をはるかにしのぐ叡智が
みたいなSFではないのです。
例えるなら、西洋人がはじめて日本にきてワビサビの
精神世界に触れました的なお話なのです。

人類からみても、異星人からみてもお互いがひどく野
蛮なわけ。「げげっ、こいつら自分の子供を喰っちゃ
のかよ」と人類が思えば、「うげっ、こいつら同じ人
間同士なのに殺し合いするのかよ」って異星人は思う。

最初は、主人公と異星人の文化の差異がクローズアッ
プされていて、思わずジュナ頑張れ!って人類側を応
援しちゃうんだけど、読み続けていくと異星人側の文
化、考え方に主人公も読者(僕)もどんどん感化され
ていくわけです。後半は、人類側の文化、考え方に自
然に違和感を持つまでになる。
作者のストーリー構成力が見事としか言えない。


異星人側に、「伝統や習慣に閉じこもると、その文化
は衰退する」みたいなことをと言わせてしまうあたり
は、やっぱ作者は西洋人だなーとか思ってしまうわけ
ですが。



とにかくこの本は爽やか。まるでタンポポの綿毛に頬
をくすぐられてるみたいに。読後の清々しさってたら
ないね。女性作家らしい緻密な心理描写も魅力。さり
げなくジャンダー理論が展開されてるあたりも、女性
作家ならではの魅力かな。
アーシュラ・K・ル・グィンとジェイムズ・ティプトリ
ー・ジュニアを足して2で割った感じ。



邦題、表紙絵ともにこの本の魅力を損なってると思うよ。
主人公は少女じゃなく大人の女性だし、カメレオン人間
なんだから。
それに、解説も非常に読みにくい。本章がとても読みや
すいのに、解説が読みにくくてどうする。これじゃ解説
になっていない。というか、解説者の自慢話。



爽やかなSFを読んでみたい人には、絶対オススメ。



酔っぱらって書いた感想文があまりに酷かったため、大
幅に訂正・加筆いたしました。酒は怖い。
あと、作中にカメレオン人間という記述はありません。
僕が勝ってにそう思っただけです。
2009-09-30







同作家のデビュー作「ヴァーチャル・ガール」もオススメ。
こちらはデブで不潔なオタクが、自分専用の美少女恋人ロ
ボットを作っちゃうというストーリー。
そんな内容なのに、こちらも爽やか。


2009/09/21

けしごむ



新感覚ど下手マンガ「けしごむ」




1 子猫のけしごむ



2 おきた



3 伸びをした



4 ネズミをみつけた




5 食べた



6 歌った




7 疲れた




8 丸まった




9 糸がほつれた




10 ネズミになった




11 おわり




iphone/ipod touchの「SketchBook MobileX」という
アプリケーションで描きました。
無料です。

SketchBook MobileX


2009/09/19

ビール






ここんとこ毎日ビールを飲んでいる。なんか朝3時
とか4時に目覚めちゃうので、ビールを1本飲んで
2度寝している。1本空けるのに、だいたい2時間
くらいかかる。

銘柄はキリンラガー。箱で貰ったので飲んでいる。
美味しいとは思うけど、未だ酔っぱらうという感覚
には戸惑う。20代後半はほとんど飲まなかったから
なー。思考が緩やかになる。今なら世界を愛せそう
だ。馬鹿みたい。


外で飲もうとは思わないけど、家飲みは悪くない。


もう少しコクがあって、クリーミーなビールはない
のかな?もっと苦くてもいいと思う。喉ごしやキレ
は求めていない。


2009/09/14

嘘つきは泥棒のはじまり






I&I EVOLOVE 特別増刊号

●【巻頭特集】 太陽の神秘
 −NASAが太陽人を捕獲していた!?
 −太陽のエネルギーを使いつくせ!!
 −快適空間 太陽フレア
●【謎の生態に迫る】空中くらげの生態学
●【追跡調査】宇宙クジラのその後
●【好評連載中コラム】ザリガニと母猫

9月14日(火) 発売
特別定価390円

発行、責任編集:ネコット社


2009/09/10

9月26日はライブです。







僕のバンドbook&bookstoreが、9月26日に阿佐ヶ谷でライブをします。
本当に久々のライブです。
合宿して作った楽しい新曲もお披露目します。
お気軽に遊びにいらしてください。

あと、新しい音源も発売出来ると思います。たぶん。
自信作です。




フレグマ
企画
「僕はやっぱりロックのことを考えてしまう Vol.6」

会場:阿佐ヶ谷NextSunday
日程:2009/9/26(土)
時間:開場18:30 開演19:00
料金:2000円
出演:book & bookstore / shibata emico / 溝田志穂 / フレグマ

僕たちは2番目、19時50分くらいからです。





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2009/09/05

清水魚市場に行ってきたのだ






美味しいネギトロ丼を食べるために、静岡の清水
魚市場行ってきたのだ。
何年か前に中田君(いなかやろう)の実家に遊び
に行った時に、連れて行ってもらったところ。
その時の味が忘れられなくて。

夢が叶って、よかったー。





魚市場の中に、食堂がある。
偶然セール期間中で500円。
お腹もお財布も、大満足。




せっかくだからと、三保の松原へ。
海は透き通っていて、冷たくて気持ちよかった。
お天気も抜群だったし。




市場で買った鮪のカマを焼いて夕御飯にしました。
まるでスペアリブみたいだった。
脂が乗って美味い。


富士山が見えるかなと思ったけど、なぜか富士山の
方向だけ雲ってて残念でした。
また行きたい。


2009/09/02

ミスト






また借りてきてしまった。


この映画は、何度観ても言葉を失ってしまう。
感想を書く自信がない。
書きたいことはいっぱいあるのに。


それでいて、誰かと語り合いたい映画。
隣の人の温もりを感じながら、観たい映画。
たぶん、これからも何度も観てしまう気がする。